粥村で聞いた話

鳥を見たり見なかったり食べちゃったり

アオバト

大磯と言えば、ポロリありの水泳大会(古っ)

そのすぐそば、照ヶ崎と言えば、バーダーにはおなじみのアオバトポイント。しかしワタクシ、多くの有名鳥見ポイント同様、ここにも行ったことがなかった。

今回、機会を得たので、ついに照ヶ崎のアオバトを見に行くことになった。

 

かみさんが加入している、東京動物園友の会というのがある。今回、そのイベントで照ヶ崎と金沢動物園に行くバスツアーがあるというので、応募してみた。どのくらいの応募があったのかは知らないが、無事、参加できた。

バスツアーには動物園の人たちが同乗して、途上にレクチャーをしてくれるわけだが、現地ではこまたんの人たちが全力サポートしてくださる。ありがたいことだ。

地元でずっとアオバトを観察し続けているベテランの言葉には、当然の重みがある。

一方で、これは一般論であってこまたんの方々のことではないが、場所を仕切っている感じの古参の方々には、よそ者を排除したいという気持ちがあふれ出てくることもよくある。これはまぁ一見さんの方にも非がある場合も多く、一概にどちらがと言うことも出来ないが……。

まぁそういった理由で、ワタクシは有名なスポットという所にはなんとなく行きたくない口なのだが、 今回のようにただの動物好きの人たちに紛れ込んでお近づきになれる方法は、なかなか気楽で良い物です ^^;

双眼鏡やスコープも可能であれば持ってきてください、とのことだったらしい(かみさん経由の情報なので曖昧)ので、面倒でもスコープ持参で行ったのだが、参加者の中で三脚立てていたのはワタクシ一人だった。地元の人と間違えてワタクシに質問してくるオバサンも現れる始末 ^^;

まぁ、そんなこんなで、アオバト登場です。

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アオバト飛来

こまたんの方たちの説明に拠れば、現在は抱卵の季節に当たるため、未明から早朝はオスの飛来が多く、ワタクシたちが観察した8時から9時台くらいは、抱卵を交替したメスが多く飛来するという。写真もその通り、メスが多い。

参考までに、翼の上面が赤っぽいのがオスで、メスは翼も緑色です。

またこのきれいな緑色についてだが、鳥に緑色の色素は存在しないとのこと。緑色に見えるのは、(カワセミなどと同様の)構造色の青と、黄色(こちらは普通の色素によると思われる)が非常に細かい縞になっていて、肉眼ではそれらの合成で緑に見える、とのこと。これは顕微鏡写真を使ってご説明いただいた。ホントにありがたいことです。

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ざっぱーーん(というほどでもない)

そんな説明の間にも、アオバトは磯で海水を飲んでいる。

アオバトはワタクシにとって初見なわけではないのだが、こうして命がけで海水を飲む姿は初めて見るわけで、かみさん共々、素晴らしい生態を満喫できた。

息子を連れて再訪できる日を楽しみにしたい。

 

ちなみに帰路は某国大統領が来日したせいで首都高速1号線があちこちで閉鎖。迷惑な話だ。

そして金沢動物園も楽しかったのだが、まぁ今日はこの辺で。