那智滝を後にして、串本に向かう。
途中、すぐそこに大島が見えるところで、なにやら面白い風景が広がっていたのでクルマを停めてみた。
なんじゃこりゃ、と言いたくなる謎風景。
橋杭岩の向こうに見えているのが大島。知り合いにここが出身の人がいる。その昔、大島はこんなに近いにもかかわらず、台風が来れば孤島となる不便な島だった。しかし今は立派な橋で陸続きとなっている。
道の駅でナンタン蜜姫ソフトを食べたあと、そのくしもと大橋を渡って大島へ。
来たかった場所のひとつ、トルコ記念館。ここにトルコ記念館が建てられた理由は、串本町の公式ページに詳しく書かれている。
写真左より、波飛沫が上がっている岩のあたりで、エルトゥールル号が座礁したと言われている。多くの死者が出てしまったわけだが、島民たちが必死に救助した。
時は流れて95年後、イラン・イラク戦争に際してその苦労は報われた。この話を知って以来、いつかはここに来たいと思っていた。
覗くと今まさに座礁しているかのように見える覗き窓もある。
トルコ人は今でもエルトゥールル号遭難事件について子どもの頃に学ぶと聞くが、日本ではイラン・イラク戦争の時の話を、子供たちに教えているのだろうか。地道な活動があれば(しかもこの場合、事実を伝えるだけでいい)、友好関係というものはそう簡単に崩れない、と信じたい。
再びくしもと大橋を渡って、今度は潮岬に向かう。
受付の人に灯台スタンプラリーのスタンプ帳を差し出すと、「おっ!?」という表情を見せる。やっぱりこんなもの持ってくる客は、100人に1人も居ないんだろう ^^;
本州最南端の灯台。白い灯台と青空にはトビの姿がよく似合う(主観)
江戸末期に建設が決められていたんだね。
入り口上部に掲げられた銘板。ただただカッコイイ。ただ、時を経た結果、漢字は英語よりも読みにくい ^^;
ほぼ同じ事を日本語と英語で記しているようだが、併記していること自体が建設に至る背景を思わせるようで、なかなか趣深い。
内部は今でも木造っぽさが残されている。
相変わらず比較の対象は角島灯台や日御碕灯台になってしまうのだが、それらに比べると径が短く、高さも低めなために階段も少なめ。そして壁面が木で出来ているために比較的、暗い。
最後が階段というよりもハシゴみたいになるのは、他の灯台と同じ。やっぱりキツいが、幅が狭い分、ますますキツい ^^;
いつものことながら、登って外に出たときの眺望の素晴らしさ、風の気持ちよさ。これが灯台だ、って気分になる。
というわけで、旅行の主目的である4つめの参観灯台訪問、完了!