仙川にあるカフェカホンという素敵なコーヒー屋さんに、初めて入ってみた。
苦し紛れに喫茶店のカテゴリに入れたが、店内で飲むことはできない。ただ、テイクアウトで飲めるし、もしかするとコロナ禍になければ店内で飲むこともできるのかもしれない。
「良さそうなお店が仙川にあるよ」
そういって、かみさんが教えてくれた店だ。何が良さそうかというと、ワタクシが最近、コーヒーミルを電動のに買い換えようと画策していたのを見ていて思ったことのようだ。
店内にはウェブで見たとおり、色々なミルやドリッパーが展示されている。しかしそれらは売り物ではないと早々に知らされ、まぁそれでも豆でも買って帰ろうか、とご主人の手が空くまで待ってみた。
ご主人、話を始めるやいなや、こちらの意図を察してくださり、各種ミルの特徴を分かり易く説明していただいた。さすがにプロだけあって、色々な器具を実際に使ってみている上での、その経験を惜しげも無く開示してくださる。こちらはそんなに時間とお金を費やすわけにもいかないので、ものすごく有り難い。
このレベルに達している方だと、自分が到達したやり方に自信があり、ともすると独断的になりがちだが、このご主人にはそういうところが全く無い。
ワタクシ「ホントは時間をかけてカリカリ手で挽くからこそ楽しかったんですが、道具が良くないのもあって量が多いと作業になっちゃうんですよねぇ」
ご主人「楽しくやるのは大切です。楽するのは悪いことじゃありません。趣味なんですから」
ワタクシ「形から入るところがあって、喫茶店のような電動ミルの外見にも惹かれる」
ご主人「そりゃあ見た目で楽しくなるのも大切です」
といった具合で、なんだかこっちが正しいような気にさせてくれる ^^;
結局、実際に彼が使ってみたいくつかの電動ミルについても特徴を教えていただき、腹の中では購入機種が決定。
我が家らしく牛乳たっぷりで飲むのに適した豆として、ブレンドとブラジルを200gずつと、かみさんはカフェラテ、ワタクシはケニア ワチュリという旬の、フローラル系というコーヒーをオーダーした。ケニア、ホントに香りが良く、スッキリして美味しかったです。
カフェラテはエスプレッソ用に豆を挽くところから目の前で見ることが出来る。これって意外とレア体験じゃないですか?
他のコーヒーとは違うマシンで細かく豆を挽き、それを抽出用の何というか知らないけど、器具に詰め込んで抽出。ここでの音はカンカンカン。
次にスチームドミルクのプシューーーーッ という音。
この音のコンボでワタクシ、不意にミスチルの『It’s a wonderful world』を思い出しました(あれはカプチーノでしたけど)。
以下、ご主人に礼を言って帰る間、ずっと脳内再生 ^^;
その深夜、日付が変わった頃にこれと決めたミルをポチり。
翌日、というかその日のうちに到着。相変わらずおかしいです、日本の物流。そこまで頑張っていただかなくとも……。
写真には豆を受けるタンクの部分が抜けていますが、これはご主人のアドバイスに従って純正品を使わないため。材質的に静電気がひどく、豆が飛び散りやすいそうです ^^;
このミルで早速買った豆を使って、カフェオレを楽しんだ。まず、想像以上に静粛性が高い。また当たり前だがあっという間に挽ける。そして電動化の一番の望みであった、粒度の均一性にも満足。
結果、美味しいカフェオレをいただけるようになった。またコーヒーが楽しくなっちゃったなぁ。
ちなみにかみさんは、これで液体のコーヒーが出来るのかと思っていたレベルなので、今後もコーヒーを淹れるのはワタクシの仕事。かみさんにはリビングで待っていてもらうことになっております ^^;