Meeting The Beatles in India を観に行った。英語だとIndiaだったので、てっきりカタカナでもインディアかと思っていたけど、違った。難しいですね。
そもそもタイトルが長い。打つのがめんどくさい。
サテオキ。
例によってほとんど予備知識無しで観に行きました。なので、ビートルズの曲がひとつとして流れないことに驚き、そして潔さに胸を打たれましたw
そういう映画ではなく、とある青年から見た生身のビートルズの話、というのが一番的を射ている感じですね。面白くなかった、と言っているわけではありません。十分楽しめました。ただ、ビートルズのライブ映像みたいなのが流れるかも……という類いの期待には、一切応えてくれません ^^;
彼(ただのビートルズファンにとっては彼の名などどうでもいい ^^;)の回想の中身には、確かにジョンはこういうことを言うだろうな、というシーンや、そりゃジョージはシタールとインドが学べれば幸せだっただろうし、リンゴはさっさと帰りたかったかもしれない、などというふうに納得できますし、へえ、ポールがあの中で一番普通な感じのいい奴なのか、などという少々の驚きもあります。もちろんこのあたりはどのくらいビートルズを知っていたかに拠りますから、他の方がどう思うのかはワタクシには分かりません。当たり前か。
それでもホワイトアルバムの多くの曲がどんな風に作られたか、などが垣間見えるだけでも、ビートルズファンとしては十分に観る価値がある記録だ、ということが言えることは間違いありません。『ディア・プルーデンス』のプルーデンスが居合わせた女の子の名前だなんて全く知らなかったし、『バンガロー・ビル』が本当に虎を撃った男の話を基にしていたことも知らなかった。そしてそのシーンではワタクシの頭の中には『バンガロー・ビル』が流れていて、でもかみさんには流れていないのだろうと想像しつつも、脳内ではそれが終わるとアルバムの順番通り『ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス』が流れ始め、
(ああ、帰ったら棚の奥からザ・ビートルズBOXを取り出してホワイトアルバムを聴かなきゃ。かみさんにも聴かせなきゃ)
と思いつつも脳内では取り出したCDの最初の曲である『バック・イン・ザ・U.S.S.R.』の最初のギターの音が勝手に流れ始め……
といったぐちゃぐちゃな脳内再生にもかかわらず、自分よりもずいぶん年下になってしまったビートルたちの若き日のエピソードを、穏やかな気持ちで頷きながら観ていられる、といった変な映画なのであります。
ちなみに、結局帰ってからはまだCDを引っ張り出しては居ません。