粥村で聞いた話

鳥を見たり見なかったり食べちゃったり

とにかくスキャンするのです

連休3日目。今日もフィルムをスキャンする。

結婚式のフィルムが9本もあった。それをスキャンする作業は甚だ退屈だ。なにせ自分で撮っていないから……。他人が撮った写真をスキャンするのが苦痛だと言うことだけは伝えておきたいが、これはむしろ親戚とかに誇大に伝えたほうがいいだろう。そうしないといつのまにか便利屋にされかねない。

9本の山を越えて、ようやく新婚旅行のフィルムに移った。

新婚旅行の行き先は、アイスランドだった。これは、どこか行きたいところは無いかとかみさんに聞かれたときに、「日本と逆にプレートが生まれてくるアイスランドには行ってみたいと思っている」とかテキトーなことを言ったら即決定してしまったという、話しても長くならないいきさつがあった。

30年近く昔の、取るに足らない新婚旅行の写真をあげてもどうかとは思うが、まぁフィルムスキャンの結果はこんなもんだ、ということで。

ちなみにさすがに古くなったネガ、あちこちにスクラッチな感じの傷があったり、おそらく内部まで進んだ黴が這っていたりして、なかなか酷い状態のものもある。それも込みで見ていただければ、何かの参考にしてもらえるかもしれない。してもらえるといーなー。

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ケプラヴィーク空港に着いた

当時はアイスランドの旅行ガイドなんて存在しない。なので、頼ったのは現地語で書かれた地図くらい。これはこれで、楽しかった。ただ、読み方は分からないので、ケプラヴィークをケフラヴィックと読んでいた夫婦なのである。

ところでJTBでも門前払いされた時代なので、アイスランドは自力で回るしか無い。というわけで、レンタカーである。車種は……トヨタツーリングワゴンとか書かれていたかなぁ……。日本で言う、カリブだった。このクルマを9日間くらいだったか、借りたのだが、確か30万円以上だった記憶。アイスランドの物価は高い。いや、高かった。

ちなみにこの写真はかみさんがコンパクトカメラで撮っている。ワタクシは別のカメラ、たしかNikon F3にリヴァーサルを入れていた。

かみさんのカメラは当時のコンパクトらしく、パノラマモードなる今の若い人にはワケワカな機能がついていた。そう、上下の資源を無駄にする謎機能である。

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まぁこういう景色にはパノラマも……

アイスランドには基本的に木が生えていない。そして写っているのが国道1号線。当時の舗装率は3%という恐ろしい数字だった。夏だろうと四駆が必要だった。それでもコースアウトして楽しい経験もしたが。

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生まれて初めての氷河に見とれる

写真を整理してみて思い出したが、このセーターは現地で購入した、アイスランドでは普通のセーターらしかった。日本のモノと違って、脱脂していない毛糸を使っている。なので感触はとてもゴワゴワしているのだが、多少の雨ははじいて問題が無いという。雨と言うよりも波なのかな。漁師さんたちが愛用していたセーターが元になっているという。見た目が可愛いのにタフな作り。ちなみに今でも持っている。