粥村で聞いた話

鳥を見たり見なかったり食べちゃったり

十二湖の赤いヤツ

男鹿半島からの帰り道、鰺ヶ沢の宿までドライブするだけになってしまった。時間が余れば大森勝山遺跡でも、と考えていたが、そこまでの時間は無い。しかし宿に直行しては少々早すぎる。

ということで、十二湖に寄ってみることにした。30年ぶりくらいだ。30年前にはただのきれいな湖というか沼だったのだが、20年前くらいからはいつか行かねばならない場所となっていた。そう、鳥見屋なら知っている、例の赤いヤツが居る場所だ。

とはいえ時期的にはもう遅すぎて、そんなヤツが期待できるとは思っていない。だが当方かみさんとの旅行ではちゃんとした鳥見(ナニソレ)をする気は無く、散策するついでになにか見られればそれで十分。それが赤いヤツでなくても。入道埼灯台でハデに転んで両膝と肘や手のひらに傷を負ったかみさん、そんなに元気よく歩けるわけじゃ無い。まぁ青池くらい見て帰ろうか、というお散歩だ。むしろかみさんの様子見と言ってもいい。そして思った以上に痛そうだ。

歩いてみても、長いレンズを持った人にひとりも会わない。やっぱり時期じゃ無いんだな。

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オシドリ

青池まで歩く途中、オシドリが数羽浮いていた。赤いのが出そうも無いし、とりあえずレンズを向ける。暗いので近くてもなかなか手強い。そして近すぎて尾羽が切れる ^^;

青池で回れ右。これ以上歩かせられない。

で、帰る途中、かみさんが「そこに居るの、なに?」

かみさんが指す方を凝視するとカワセミのようなシルエット。暗くてよく見えない。

カワセミじゃない?」

一応、撮ってみる。

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カワセミだと思ったのに

パシャパシャやって、画像を確認する。

アカショウビンでした (^^ゞ」

またやられた。かみさんが先に見つけるいつものパターン。

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「どこ見てんだよ」

暗い! 暗すぎる!

ちなみにD300Sに1.4テレコンとサンヨンを付けて、手持ちです。シャッタースピード等はExifを消してませんので確認可能です。画像の加工も縮小以外は無し。以上の条件では、ワタクシではこのくらいが限度です。

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道具じゃねぇんだよ、腕だよ、腕!

アカショウビンがそんなに口が悪いかどうかは知らない。

まぁこの時期にほんのちょっと寄っただけでアカショウビンに逢えたことは、ワタクシにとってはかなりの僥倖。なにせヤツと逢うのは十数年ぶりだ。ちゃんと鳥見してないことがバレバレだが ^^;

もはやこのまま帰っても十分に満足、そんな気持ちで4泊目の宿へと鼻歌交じりのドライブを続けたのだった。