スーパーで売っている焼き芋が美味い。かつて焼き芋と言えば、自分で落ち葉焚きをした後の、燃え残りの灰の中に埋めておいたものが最も美味かった。そしてヲジサンが軽トラ(もっと昔はリヤカーだったが)で売り歩く石焼き芋は、そこまで美味しくないのに、とても高かった。
いっぽう、現在スーパーで売っている焼き芋は、ヲジサンが焼いていたものの2,3割り程度の値段で、はるかに甘く美味しい。
最近、風呂とともにキッチンもリフォームして、ガスコンロも新しくなった。最近のガスコンロはメニューを選んでスイッチを入れると、時間とともに火加減がコントロールされてかなりオートマティックに料理をしてくれる。ほとんど電子レンジと変わらない手軽さ。しかも換気扇も勝手に連動してスタートして、料理後もいつの間にか勝手に止まっている。この進化にはビックリさせられっぱなしなんだが、こんなの既に常識ですかそうですか。
先日、スーパーで買ったサツマイモを焼いてみたところ、とても美味しかった。
ガスコンロ付属のキャセロール(ノーリツはこれをキャセロールと呼ぶ)に乗せて、蓋を閉じ、40分ほど放っておいたら、次にひっくり返して更に20分放置する。すると美味しい焼き芋が出来上がる。
これを食べてみて、もうスーパーで買う必要は無いと思った次第。ただ、よく考えてみると焼いた芋と焼く前の芋、ほとんど同じ値段という不思議な現象も気になった。
さて、こうなったらスーパーじゃなくて、生産者に近いところから買ってみよう、ということで、いつもの農協の販売所に行ってみた。そこで生産者の名前が表示されている紅はるかを購入。スーパーで美味しいのは紅天使だが、この紅天使というのは品種名ではなくブランド名。紅天使も品種で言えば同じ紅はるかなので、おそらく味に違いは無いだろう、と。
さてさて、買って来ました。さすがに直販所、立派なサイズのものばかり並んでいる。そして土が付いている。こうでなきゃいかん。
さっぱりと水に流す。
きれいになった紅はるかをキャセロールに並べたのだが……厭な予感。でかいんですが、蓋は閉まりますか……?
閉 ま り ま せ ん で し た !
というわけで。
まぁ、これはこれで美味しいんですよ。
ひっくり返す手間が無いので、60分ほど放置するだけ。こっちの方が更に簡単か……。
でも次は、オーブンとガスコンロの比較もしてみたく……なったが……そろそろサツマイモの季節も終わってるよなぁ ^^;
ちなみにタイトルはステレオタイプに秋の味覚と書いたが、実際はサツマイモはある程度寝かした方が美味しくなると言われているので、やはり冬の味覚だ。いずれにしても、そろそろ季節は終了ですね。