粥村で聞いた話

鳥を見たり見なかったり食べちゃったり

Yellow Vehicles

今回のネタはいつにも増して個人的で、誰の役にも立たない話です。(言い訳)

 

今まで車検を2回通したことが一度しか無い。1回目の前に買い換えたことが一度。それ以外は毎回、2回目の車検の前に乗り換えてきた。

そして次の車検が今度の春に迫ってきた。

一度だけの経験である、車検を2回通したというのがレガシィのランカスターだった。この時は6年半くらいで130,000キロほど走った。走るペースはわりと一定で、年間18,000キロ内外。なので、2回目の車検の頃には90,000キロ程度になる。今のクルマも4年半で80,000キロになった。このペースは揺るがない。

本来、新車を4年半で買い換え続けられるほど豊かでは無いのだが、これを超えると次第にランニングコストが上がってくる。ような気がする。ランカスターの時はお得な7年間の保証があって、金額に上限無く整備してもらえた。

「ちょっと最近ノッキングが酷いんだよね、時々理由も無くエンストする」

と相談したら、クラッチやら噴射系やらなにやら350,000円以上の交換をしてくれて、ようやく直った。エンジニアも営業も、

「お金は別会社の問題なので、ふんだんに使わせてもらいますw」

という態度でとても頼もしかった。

その頃に比べると、なのか、ホンダの販売店がそうなのかは分からないが、最近はどうも乗り続けるための維持サービスが弱くなってきているような気がする。

ランカスター以外はずっとホンダなのだが、若い頃からずっとお世話になっていた営業マンが居なくなったのをきっかけに、ホンダとお別れしたくてしょうがない気持ちになった。そもそも最近は乗りたいクルマがあるからホンダを選んでいるわけでも無いし。

 

そして4年半が過ぎるタイミングで、いま、新車に乗り換えるとこれだけサービスがあります、という説明を受けた。

我が家だけの傾向なのか、定期点検のタイミングで上手いこと乗せられて、そのまま判を押してしまう、ということが間々ある。この時もかなり魅力的な提案で、かみさんもその場で受け入れそうな雰囲気。釣られてワタクシも首を縦に……振る気持ちになりそうなものだが、どうしてもそうはならなかった。ここで縦に振ったらおそらく一生このパターンを引き継ぐ……。

(ちょっと待て、本当にそれでいいのか? もっとよく考えろ!)

と内側から訴えかけてくる自分。

あとから聞くと、かみさんもその雰囲気を感じ取ってくれたらしく、すんでの所で踏みとどまり、一晩考えさせてくれと断って、ホンダの販売店をあとにした。

 

ホンダを出てすぐに、

「ちょっと気になっているクルマがあるから、見るだけ見てもいい?」

かみさんは、かわいそうだからちょっとだけ時間をあげよう、と思ったそうだ。見るだけ見れば、現実的では無いことを納得するだろう、と。そして明日またホンダに行こう、と。実際、ワタクシもそうなるだろうと覚悟していた。

 

そして……。

 

「買えないけど見に来た」

と率直な第一声とともに入ったお店で、そのまま判を押しましたとさ。

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黄色から黄色へ、乗り換えました

同じ「黄色」と表現されているクルマでも、シトロンとウコンではだいぶ違う色ですな。