粥村で聞いた話

鳥を見たり見なかったり食べちゃったり

或る休日

今週のお題「サボりたいこと」

しかしもうサボった後である。

 

連休は暦通りに仕事をした。だが職場は6割くらいの出社率。やはりちょっと悔しい。

とはいえ、そもそも混んでいるときに大連休を取るよりは、何でもない週ナカに突然休みたくなるタチ。だからGW中は我慢して働いたさ。

というわけで仕事をサボってかみさんとお散歩へ。

武蔵野ふるさと歴史館

武蔵境の西の方にある博物館。ここで『武蔵野市の石造物』という展示をやっている最中なのを、インターネットミュージアムで知った。そのイベントの告知を見ると、御門訴事件の石碑の拓本が前面に出ている。いや、御門訴事件なんて割と最近知ったわけなんですけどね ^^;

時々行く園芸屋さんのすぐそばに、その石碑が有るわけです。何の石碑なのかと思ったら、御門訴事件という明治初期の事件に関わる石碑だったわけです。

  1. マンションから戸建に引っ越した
  2. 狭い庭にもなにか植物を……と思って何軒もの園芸屋さんを回った
  3. ある園芸屋さんが特に気に入る
  4. その園芸屋さんのすぐそばに何やら石碑が建っていることを知る
  5. 御門訴事件という事件の石碑であることを知る
  6. 何気なくどこか散策にちょうどいい博物館的なところはないものか、と探しているときにその石碑の拓本を展示している博物館を見つける

もうこれは運命なので、行くしか無いわけです。

 

館内の撮影は禁止では無いが、個人で楽しむ場合に限る、ということなので写真は割愛。だが、御門訴事件に関する展示は充実していて、十分楽しめた。この週末からは『武蔵野の異界』という企画も始まるようなので、もしかするとまた行くかも。

 

昼からは『ドライブ・マイ・カー』でも観ようか、と言うことになっていたのだが、どうも今ひとつその気にならない。そもそもハルキストでは無いし、3時間も座っていては絶対に途中で尿漏れを起こすに違いない。

「『ZAPPA』もいいかなと思ってるんだ」

と言うと、かみさんが「なにそれ、なんか聞いたことがある」と。

かみさんは元々洋楽なんか聴く人ではなく、フランク・ザッパを知っているとは思えない。だがかみさんの記憶を聞くうちに、伊坂の『ガソリン生活』に出てきたことを思い出した。確か、主人公である緑デミの隣家のクルマがザッパだったはず。持ち主の教授だか校長だかなんかがカーステでいつもフランク・ザッパをかけている、とかいう設定だった記憶。

そんなことで覚えるものなのか。すごいな、かみさん。

ザッパがどんな人か知りたいし、じゃあ映画はまた別の日に『ZAPPA』を観よう、とかみさん。かみさんがそう言う以上、そういうことになる。

 

それではせっかくの木曜日、いつものいづみやに行こう、ということで深大寺へ。

みよし珈琲のアイスコーヒー

何度も来ているいづみやだが、みよし珈琲さんは木曜日にしかやっていない。ついに飲むことができたアイスコーヒーは、ものすごくスッキリかつしっかり。これは美味しい!

ほうじ茶のシフォン

ホイップが甘くない。甘すぎないことで、シフォン自体の香りやコーヒーの風味の邪魔をしないということを実感。

 

小雨がパラついてきたので、これ以上の散歩は諦めて、帰宅することに。

途中に深大寺があるので、先日ウェブで見た可愛い元三大師を見ながら帰ることに。

 

調布市・深大寺の「角大師石像」が圧倒的にかわいい

見に行ったが確かに可愛かった。

元三大師(かわいい形態)

この写真だけだとそれなりのサイズに見えちゃうが、実際は膝下くらいの背丈。なのでますますかわいい。二百年ぶりというご開帳の時にも見に来たが、その姿は間違ってもかわいいものでは無い。姿だけではなく金輪際役満が上がれなくなりそうな名前(大三元がひっくり返ってるじゃん?)も怖い。なぜここだけかわいいモードに?

このあと、いつもは通らないさらなる裏側へと進んでみると、驚いたことに中西悟堂の胸像が!

野のものは野に置け

まぁ中西悟堂がいっときこの深大寺の僧だったことは知っていたけど、こんな奥の方にひっそりと佇まれていたとは。ここに詣でなかったから最近鳥の運を落としていたのか……。そういえば、キビタキの声を聞いたのは、このすぐそばの林だった。キビタキは詣でていたというのか。なんたる不覚!

 

というズル休みの一日でした。