粥村で聞いた話

鳥を見たり見なかったり食べちゃったり

立山黒部アルペンルート その4

# いきなりその4とか……。前の記事のタイトルは訂正せずに放置します。

ミクリガ池(Wikipediaに倣ってカタカナ表記にします)を見下ろすあたりに、何名か先客がいらっしゃった。普通の鳥見とは違ってレンズの長さで鳥見屋とそれ以外を見分けることは難しい。しかし、ベンチに腰掛けていると漏れ聞こえる会話からそれは分かる。

で、どうやら今はお出ましになっていない様子。なので、ちょっと様子を見る。慌ててもしかたがない。

下界と違って日差しも冷たい風も、ともに心地よい。

遠くの尾根筋にはスキーヤーやらボーダーやらが見える。アイゼンを着けて本格的な山歩きの人たちも居る。みな、この雪の山を楽しんでいる。良い気分だなぁ。

対岸のハイマツの周辺には動きがなかろうか、と双眼鏡を取り出していたら、少し先まで様子を見に行っていたかみさんが手招きをしている。何を意味しているかは、すぐに分かった。

 

 

ライチョウ♂1

かみさんの指さす方向に、目的の彼がいた。

行けば逢える鳥、ではあるものの、やはりこうして初めて出逢うと、感無量だ。

それが山岳信仰の対象となる立山のふところであり、そもそも神の使いとされてきた鳥であれば尚のこと。

しかし私から見たらこんなに雪が残っていても、彼らにとってはもう夏なんですねぇ。すっかり繁殖期の装い。写真の通り雪が溶けて地面が露わになっているところもあるので、当然の保護色なのでしょう。