粥村で聞いた話

鳥を見たり見なかったり食べちゃったり

立山黒部アルペンルート 最終回

黒部湖の遊覧船ガルベに乗りながら、あとはダムカレーでも喰って、最後のトロリーバスに乗ってしまえばもう帰るだけだな、というところ。しかし予定より早めに出てきてしまったので、ちょっと時間が余りそうだ。

そんなとき、ガルベの船内放送が湖畔に遊歩道があるからちょっと散策でもどう? と誘ってくる。かみさんと顔を見合わせ、とりあえず少し歩いてみることにする。

 

 


船を降りた人のうち、そちらに歩き出したのはほんの数名。しかもどうやら彼らも少し歩いたら戻る様子。これだけの観光地なのに、ほとんど人が通らないのが有り難い。もっともこの辺りのハイシーズンは、まだまだこれからなんだろうけど。

だが歩いてみたものの、目当ての鳥の声は意外なほど聞こえない。カラでも何でもいいからさえずって欲しいもんだが、よく聞こえるのはウグイスくらいで、これでは地元の普通の林と大差ない、と思っていたのだが……。

かみさんが突然、なんか居る、と。

確かに行く手の小径を歩く鳥影が。

双眼鏡で見てみると、大型ツグミらしい。

お、しかもあの眉斑はもしや……。

証拠写真を撮りながら、ダルマさんが転んだの末にそこそこの距離まで。

マミジロ

マミジロだった。

まぁ、この環境なら居てもおかしくない。でもワタクシにとってはライファー

写真としてはちょっと残念になっちゃっているけど、初見の記念としては、まぁ満足。

それよりお気づきかもしれませんが、ライチョウもマミジロも、見つけたのはワタクシではなくてかみさんなのだ ^^;

自分ももっとベテランの人と居ると先に見つけることがよくあるけど、こういうのってなんなんでしょうねぇ。でもまぁ、これに味を占めてかみさんが鳥見に付き合ってくれる機会が増えるのなら万々歳。


さて、ここから先はほとんど帰っただけなので、ここでこのシリーズを終わりにしようと思う。

バスツアーじゃなかったことで、扇沢での路線バス待ちが長かったことがちょっと。2人くらい誘ってタクシーに乗っちゃう手もあったが、路線バス代も代金に入っちゃってたし、しかたがない。

次回はいつになるだろう。出来れば室堂に連泊したいものだが、そんな日が来るだろうか……。