粥村で聞いた話

鳥を見たり見なかったり食べちゃったり

優しいスピッツ

たまたま覗いたアップリンク吉祥寺の上映予定に、劇場版優しいスピッツというタイトルとともに、アフタートークの案内があった。最近こういうのに弱い。

スピッツは主に20年以上前のCDを中心に何枚か持っている程度で、ファンと言えるほどでは無いし、もちろんライブを観に行ったことも無い。でもまぁ、近くでこういうのがあるなら見てみたいし、幸い残席もあったのでポチッとな。入ったことが無い、アップリンクで一番大きい、100人近く入れる3番スクリーンが満席。さすがに人気がすごい。

全く無知で入ったのだが、そもそもWOWOWで放送されたシークレットライブだったらしい。

平日のトークショー付きということで映画ファンよりもスピッツファンが多いんだろうな、と予想は出来たものの、上映後のトークショーの際のプロデューサーさんの

「今日初めて見た人?」

という質問に対する挙手を見た反応が、

「おう、およそ6割くらいの方に初めて観ていただいたんですね」

だった。

ワタクシはかみさんと顔を見合わせる。封切り後まだ20日だというのに、4割もリピートなの!?

ファン、恐るべし。

ちなみにたまたま取れた席が2列目だったためか、ワタクシどもの見える範囲に、挙手した人は皆無 ^^;

ファン、恐るべし。

質問コーナーで質問された方の一人は、5回目だとか。

ファン、恐るべし。

 

作品だが、帯広にある重要文化財、旧双葉幼稚園というステキな建物の中で行われたセッション。とてもいい感じの建物で、2021年の11月だったかな。おそらくこの日にいたファンの方たちの中には、いわゆる聖地巡礼に行かれる人が多いんでしょうね。いや、もう既に行ってるのか? ^^;

セットリストは古い曲からもまんべんなく選ばれている感じで、しかも聴かせる系の曲多め。

昼間からだんだん暮れていく美しいホールが、効果的な光の変化で撮られていて、映像としても美しい。そしてもちろん、草野くんの声も美しい。一発撮りでここまで出来るスピッツ、素晴らしいですね。

アフタートークは松居監督

(ワタクシから見たら)ものすごくコアなファンの方たちが質問に立ってくれたので、そのやりとりを聞いているだけで面白かった。ワタクシにとってはアフタートークまで込みで、ひとつの作品のようだった。

その中のお一方の質問に対する応え。

最初の打合せみたいな時に、リーダーであるベーシストの田村くんが、

「レコーディングでもライブでも無い、何をしたらいいのか分からない」

とキレ気味に言い放ってきたときには泣きそうになったし、足って震えるんだな、って思った、と仰っていたのが、特に面白かったw