粥村で聞いた話

鳥を見たり見なかったり食べちゃったり

週の真ん中にアフロ

平日の仕事帰り、映画を観に行くためにかみさんと待ち合わせ。

もともと映画ファンではまったくありませんが、吉祥寺をブラつくのは学生の頃から好きなので、こちらに引っ越してきてからは以前よりも映画を観るようになりました。

さて今回は映画が終わるのが遅い時間帯になるので、先に晩メシです。

天ざる(ホントのメニュー名、失念)

吉祥寺の東急にある神田まつや。本店の方には行ったことが無いから比較は出来ません。お味はなんというか……あまりタイプではありません。やっぱりこういうのは個人の好みですからね。他人の評価は当てになりません。そこのところ、ご理解ください。

まだ時間が余るのでコーヒーでも、と同じ東急の中にある丸福珈琲店に入りました。

実はここの昭和浪漫というセットが好きだったのですがそれはもう20年くらい前。今ではまったく見なくなりましたが、丸福の本場である関西のほうではまだあるとかないとか。確かめに行くわけにもいきません。

珈琲ミルクレープが美味しい

甘すぎず美味しい、と思いましたが途中からやっぱり甘いな、と。それは普段の不摂生からくるかかりつけ医に対する恐怖に他なりません。糖尿怖い。でも甘いの美味しい。

 

さて、映画ですが、昨年12月にも観た『さよなら ほやマン』です。

昨年後半には『福田村事件』『月』『市子』といったそれぞれ素晴らしい映画を立て続けに観たのですが、その中でもこのほやマンを一番気に入りました。というのもMOROHAのアフロが主演ということで、もしかするとふざけた映画なのかな、と思いながらも、情報を探っているうちにこれは観なきゃ、と思い始め、観たらすっかり好きになってしまいました。

そしていつの間にか(映画通ではないので情報は入ってこない)主演のアフロと助演の黒崎煌代くんがともになんだか賞を受賞したと(ちゃんと調べれば良いのに)。

そしてそれを記念して、またUPLINKで上映し、アフタートークにアフロが来るというではないですか。

そもそもMOROHAの「三文銭」とかが胸にズドンズドンと響いてとても好きだったので、これは行かない手は無いわけです。

庄司輝秋監督とアフロ(MOROHA)

ラッパーですからね。しかもMOROHAを聴いたことがある人なら分かると思いますが、あのアフロですからね。どんな尖ったトークが……と思ったらこの笑顔ですよ。

失礼ながら、庄司監督が聞き手になってアフロが喋りまくるんだろうと思ったら、むしろアフロが庄司監督から話を聞き出す時間が長い!

さすが、プロのMCですよね。

話は変わりますが、呉城久美さん可愛いです。

帰りにはお二方からプログラムにサインをいただき、少しですがお話もさせていただき、満足して家路につきました。もちろん帰りのクルマでも、BGMはMOROHAでしたよ。

秋のわんこさんぽまとめ

秋、いつの間にかなんとなく終わってましたよね。

秋のわんこさんぽも、なんとなくまとめておこうかな、という感じで。写真を並べてみるだけですが。

砧公園

年に数回行く公園です。わんこの散歩には非常に適しています。
サクラが咲いていましたが、種類は分かりません ^^;

ムニマルカフェ

砧公園の帰りに、3回目の訪問。看板犬のむにまるくんが居ます。キャバリアの男の子です。犬連れで入れるステキなカフェスペースです。

勝淵神社

歩いて行ける場所にある神社です。柴田勝家にまつわる伝承があるようです。

丸池公園からの流れ出し

勝淵神社のそばに有る池から、仙川に向けて流れ出していく水です。このあたりは一度治水工事で埋め立てられ、湧き水が極端に減ってしまったようですが、その後には下流の湧き水を汲んで上流部まで循環する工事が行われたそうで、今ではずいぶんきれいです。

TAK! TAK! Cafe

ご近所のカフェです。シフォンが美味しいです。ここは2度目の訪問だったかな? わんこ2匹体制になってからは初めてです。まおはおりこうにしていられません ^^;

石神井公園の掻い掘り

石神井公園まで足を伸ばしてみました。ここは友人たちと鳥見をすることはありますが、わんこさんぽでは初めて。ここもかなりわんこさんぽに向いていますね。外周を歩きながら、軽く鳥見も楽しめますし。

この日はかいぼりが行われていました。

石神井公園イチョウ

秋らしい写真が少ない今季。数少ない秋ショットです。

生田緑地の紅葉

生田緑地の駐車場は開くのが遅くて、夏の間のさんぽには向いていません ^^;

良い季節になったので、初めてわんこ連れで訪れました。ここもわんこさんぽ向きではあります。この日は小雨交じりでしたが。

生田緑地の紅葉 その2

とてもきれいな時期でした。ただ、なかなかわんこたちのシャッターチャンスが来ないのはいつものことです ^^;

カフェテリアTARO

生田緑地内、岡本太郎美術館のそばに有るカフェです。小雨が降っていたのでデッキ席はやってなかったのですが、お願いに入ってみたら、使わせていただけました。ありがとうございます。ハンバーグ、美味しかったです。

もちろん、美術館はわんこ連れなので入れませんでした ^^;

砧公園にも美術館があるのですが、我々はいつも入れません ^^;

このあたりが今後の課題ですが、ともかくわんこファーストなので……。

という、わんこまみれの近況でした。

カフェ えどもんず

ここのマスター、何者なんだろう?

そう思わざるを得ない、不思議な喫茶店。場所は浜金谷のフェリー港のそば。

分かりやすいとは言えない駐車場へ。

目に入らざるを得ないスバル360

駐車場に入ると目に飛び込んでくる黄色いクルマ。ワタクシもかみさんも、幼少期に父親のマイカーだった、スバル360。既にオブジェ化している。つかみはオッケー。

これがかみさんが嗅ぎつけた喫茶店……か……。

edomons.net

 

ウェブで調べると、会員制でやたらクセが強い評判。

入り口もむしろ蕎麦屋なんじゃ?

えどもんず外観

この写真右に写っている椅子が、メカニカルなロッキングチェアでその構造にとても興味が湧いたが、そんなことよりこの場で会員になって入店できるのか、そして犬もオーケーなのか聞いてきて、と言われ、後ろ髪を引かれながら扉を開いた。

 

結果、どちらも問題無かった。

 

マスターに「常連っぽい感じで座ってみて」とか促されて座ってみるワタクシw

初来店の常連

写真左に並んでいるのは、水出しならぬ氷出しコーヒー。初めて聞いた。

三者三様

ワタクシは、せっかく来たのだからと、一番高価なコーヒーを頼んでみた。ブルーマウンテンゲイシャ。一杯3000円!

飲んだことがないスッキリさと酸味。酸味系が好きなワタクシ、こういうコーヒーを待ってました。いや、もう待てない価格ですが。

かみさんはカフェオレとフロマージュ。息子1号は……ウイスキーの樽で熟成させたというバレルエイジドコーヒー。これはウイスキーの香りがほんのり……などというレベルではなくて、ウイスキー入ってますよね? という香りの強さ。これもかなり美味しかった。もちろん、アルコールは入っていないので、クルマで来ても安心して飲めます。たぶん。

わんことリラックスする

このスペースのみ、わんこの入店が許されている。囲炉裏だのなんだので古民家の風情たっぷり。とても落ち着ける。落ち着きすぎて2時間近くいたかな ^^;

2階には会員限定で公開されている美術館がある。

書いても良いのかな。甲冑やら日本刀やら、様々な骨董などが所狭しと飾られていて、(なんなのこれ、個人でこれなの? ここのマスター、何者なんだろう? )といぶかしむレベルの展示。そして北斎とか若冲とか色々な絵が飾られている。失礼ながら、ワタクシには真贋の区別がつかないものの、本物にしか見えない。その中でも特に釘付けになったのが、円山應挙の画。タカがツルを押さえ込んでいる絵だ。その堂々としたタカ――おそらくクマタカに見えるのだが――の姿に数分間、動けなかった。

撮影禁止なのが残念。是非鳥仲間に見てもらいたい一枚です。

 

絵を見終わってマスターに感想を述べているうちに長い雑談となってしまう。あとでかみさんに「仕事の邪魔してる」と叱られましたが、マスターは話すのが好きそうだし ^^;

ネルやペーパーは本当に良いコーヒーには使わないほうがいい、とか、古くなっちゃった豆だったら、むしろ積極的にペーパーを使うべし、とか。その理由にも納得。

その中で、「一番難しいのはスチームドミルク」とのお話。これだけの珈琲屋さんが、ミルクを泡立てるのが一番難しいと。重いミルクと軽いミルク、そしてラテアート用のミルクと3つのミルクを一度の作業で作りわけなければならない。これが最も難しい作業。とのこと。

それじゃあ、と言うわけでもないんですが、カプチーノを追加注文。

ホットカプチーノ

ミルクが注がれたコップとエスプレッソが運ばれてきて、客が自らそれを注ぎ入れます。なるほど、ミルクと泡の間にエスプレッソが溜まっていきます。以上、浮力の勉強でした。

このカプチーノも非常に美味しいです。これはおかわり扱いなので500円と、とってもリーズナブル。

ともかく、見るもの聞くこと飲むもの、どれにも目を見張る、素晴らしい喫茶店です。そしてそんなお店にわんこも入れると。もうこれ以上望むものは……、もう少し近ければな、というところですが、そうなったら予約制になっておいそれとは入店できませんね。ここはちょっと遠くにあるからなおさら良いのかも知れません。

ちなみに会員数が1万に達したら募集をやめる方針で、残り800人くらいでしょうか。あまりの申込の集中で「どうしようかなぁ……」と思案中のようでしたが、どうなりますことやら。

それにしても、ここのマスター、何者なんだろう?

ムニマルカフェ

先日の、日本動物高度医療センターからの帰り。

ちょうど週末に息子1号が遊びに来てくれる、ということで、途中でピックアップ。そこから例によって

「家に帰る途中にちょうどヨサゲな犬と入れるカフェなんかはないもんかね?」

と運転しながら勝手なことを言うワタクシ。スマホで調べるかみさんと1号。

そして行き着いたのが、ムニマルカフェ。

mu-ni-mal.com

二子玉川から成城学園に向かう、真ん中あたり。多摩堤通りから野川を挟んだ向こう岸。知らないとなかなか入らないエリア。

ムニマルカフェ

お店の前には駐車場は無い。横にはスペースがあるが……別のお店用に見える。

ちょっとクルマを路上に停めて、お店に入って聞いてみる。するとご主人が出てきて、駐車スペースまでご丁寧に歩いて案内してくださった。ちょっと離れている上に、駐車場だと分かるような場所では無い。これはハッキリ言って、知らないとムリ ^^;

店内は、センスの塊のような、ムダが無くかつこだわりを感じさせる内装であり、居心地も良い。むむむ、レベルが高い!

かみさんはアイスカフェラテ

かみさん満足のカフェラテ。

ワタクシと1号はアイスのブレンド

たっぷりスッキリなアイスコーヒー。

 

座り心地のいいソファとすごく感じのいいご夫婦(だと思う……)、そして看板犬のむにまる君。トライカラーのキャバリアさん。写真撮るの忘れた ^^;

まおもおとなしく待てそうな雰囲気

おなかも減っていたので、3人ともカレーを頼んでみた。

カレーは5食限定

限定という言葉に弱いです ^^;

ご主人が言うには、4種類あるカレーのうち、この日は一番辛いカレーの日だったとか。確かにかなり辛くて額に汗がにじむ。そして野菜の甘みが引き立ってます。特にニンジンの甘さは素晴らしかった。野菜、どれも美味しいです。お見事。辛いのがあまり得意では無いかみさんも、なんとか頑張って食べきりました、という辛さ。こうなると別の日にも行ってみたい。

まおは終始お利口さんにできました

わんこ用のメニューは無かった模様。お水はいただけます。

 

かみさんは初めてのお店で見つけたら必ずと言えるほどチーズケーキを頼みます。これがかなりの美味しさ。レア系ではなく、バスク系ですかね。

 

とにかく色々な面でいいお店だし、また来たい。でも席は少ないし、駐車スペースも1つきり。入れなかったら悔しいから、あまり知られたくないなぁ、ブログに書かない方がいいかなぁ……などと勝手なことを考える。

 

帰ってから定休日は……とか調べようと思ったら、週末しかやっていないんですね。しかも確実にやっているわけでも無さそう。今月、土曜日に開いていたのはこの日だけだったようで、なんて運が良かったんだろう、と。

更に、ご主人が只者では無い様子。ミュージシャンとか色々やってらっしゃるようで。思いっきり偏見込みの考え方ですが、そういう才能溢れる非一般人とは思えないほど物腰やわらかで、温かみを感じさせる人でした。

非の打ち所が無いじゃん。

 

というわけで、ワンコ連れでもそうで無くても、必ずもう一度行くぞ、と心の誓うのでした。

ちなみにむにまる君はキャバさんには珍しく、ちょっと吠えます ^^;

果実屋珈琲

近所に新しいカフェが。

場所は神代植物公園に近い五叉路の角。少し前まではサンマルクカフェがありました。

入り口

早速入って……みたいところですが、まだ入れません。実はこのお店、開店前。6月30日に、ようやく開店するようです。

サンマルクカフェが解体されてからも、なかなか情報が無く、なにが出来るのかと楽しみに思っていました。なにせ深大寺や植物公園に近く、さらにもっと近くにはドッグランがあります。ですのでかみさんと、

「ここにドッグカフェが出来たら絶対に流行るよなぁ」

という話をしていました。

その後、どうやらカフェが出来ると分かり、先月にはだいぶ出来上がってきました。

建設中

これが写真データで見ると5/13ですかね。道路に面した部分のひさしがやや長めで、オープンカフェになりそうな予感。これはもう、屋外席は犬連れ向けに違いない。でもちょっと(犬を繋ぐスペース、という意味で)狭いかなぁ……。などとかみさんと話していたのでした。

防大通り側から

今日は大勢のスタッフさんが研修中のご様子でした ^^;

神代植物公園通りから

先週だったか、犬を連れて前を通りかかったとき、店内からこちらに気づいた男性が足早に出てきて、チラシを下さりながら話を聞かせてくれました。

結論から言うと、残念ながら犬同伴の席は無し。

でもまぁさんぽの途中で寄るには最適な場所。テイクアウトも出来るというし、いずれお世話になる予定です。

 

でも……あとづけでもいいから、ワンコ連れ用の席をオープンして……くれないっすかね。

マイクロカフェ

一度書いた内容がなぜか全て消えて、かなりへこんでいます。

 

サテオキ。

不思議な名前のカフェで、引っ越してくる前から地図で見て、気になっていました。

マイクロ波で調理しているのか。いやそれは普通の電子レンジ。

マイクロメートルオーダーの誤差も許さない正確な包丁さばきで(そのくらいでやめとけ

わんこ可のカフェでした

屋外のデッキ席はわんこ連れ可。しかし駐車場は無く、スーパーやマツキヨ、各種診療所が共用しているコインパーキングがあるだけ。車で行くにはあまり適しているとは言えないが、それだけに近所のワタクシにとっては混まずに有り難い ^^;

通りに面したデッキ席

年末にもかかわらず、しかも日陰になるにもかかわらず、この日は風も無く過ごしやすかった。

そして食べ物は、というと。

おむすびがこのカフェのメイン

この日頼んだのは、舞茸の辛味噌おむすびと、チーズ明太子おむすび。

そしてセットに笹団子や栃尾の油揚げが見えることから分かる人には分かると思うが、新潟との結びつきが強いお店だ。もちろんおむすびのお米も新潟産。どれもとても美味しい。

店内の写真は撮らなかったが、新潟のアンテナショップの一角もある。

温かいコーヒーをいただいて、のんびり犬と過ごす。ときおり通り過ぎる親子連れが立ち止まり、子供さんが

「わんちゃん、触っても大丈夫ですか?」

などと声をかけてくる。

「可愛い」

といってくれることが嬉しい。もう完全に親バカだ。バカ親だ。ジジバカだ。まぁ幸せなんだけど。

 

しばらくのんびりして帰る途中に、地元の(おそらく)兼業農家さんの無人販売所がいくつもある。調布と三鷹の境あたりなのだが、このあたりにはホントに無人販売所が多い。

その中のひとつで、いちごを売っているのを見かけた。

ひとパック500円と、栃木生まれのワタクシとしては決して安いとは言えない値段なのだが、聞いたこともない「すず」という品種が気になったので、買って帰った。

お前にはあげませんよ?

これが、ちょっとビックリするくらい美味しかった。故郷への思い入れから、いちごと言えばとちおとめとかスカイベリーと思っていたんだが、これは……。酸味がほとんど無く、甘みが強くていい。いちごの場合は甘いと言ってもくどくなるほどでは無いので、夕張メロンとかが甘過ぎると言って好きでは無いかみさんも大絶賛。酸味が少ないのは好みの問題かもしれないが、ワタクシもこれはかなり栃木にとってヤバいいちごだと感じました ^^;

TAK! TAK! cafe

近所に犬連れ可能なカフェがあることに、最近気づいた。気づいたのはかみさんだけど。

なぜ気づかなかったかというと、営業日が火木金のウィークデイ3日間しかない、という点に尽きる。

これではなかなか行けない……かというと、そうでもない。有給休暇は捨てませんので ^^;

TAK! TAK! cafe 外観

ここも住宅地の中に紛れるように建つ、隠れ処的なロケーション。徒歩圏内なので駐車場のことは考えなかったが、たぶん、2台くらいは停められるんじゃあ……。たぶん。責任は取れません ^^;

屋外の席はわんこオーケー

お庭にテーブルがひとつあり、わんこを繋いでおけるアンカーがいくつかあるのだが、その配置から考えると元はわんこのためではなくて、テントやタープのためのようだが……勝手に使わせていただいた。まおは芝生の上で自由を満喫。枯れ葉が飛んでも笑うお年頃。

ニルギリ

お値段的にコーヒーよりも紅茶のお店という気がしたので、割と好みであるニルギリをいただいた。思った通り、いい紅茶。たっぷりのミルクを出してくださる。

クリスマスっぽいシフォン

ケーキは2種の盛り合わせで、普段はワンプレートで出てくるのだが、この日のもう一品はクレームブリュレだったので、セパレートになる。どちらも美味しくて、なかなかリーズナブル。

冷たい風と静電気で毛羽立つまお

この日は風が冷たく、長居が出来なかったのが残念。

とはいえ日本全国でみると大雪であちこちにトラブルが起きている中、関東だけが晴天続きで、どうも申し訳なくなる。

みなさんが無事、年末年始を過ごされますように。

カフェ カホン

仙川にあるカフェカホンという素敵なコーヒー屋さんに、初めて入ってみた。

www.cafecajon.jp

苦し紛れに喫茶店のカテゴリに入れたが、店内で飲むことはできない。ただ、テイクアウトで飲めるし、もしかするとコロナ禍になければ店内で飲むこともできるのかもしれない。

 

「良さそうなお店が仙川にあるよ」

そういって、かみさんが教えてくれた店だ。何が良さそうかというと、ワタクシが最近、コーヒーミルを電動のに買い換えようと画策していたのを見ていて思ったことのようだ。

店内にはウェブで見たとおり、色々なミルやドリッパーが展示されている。しかしそれらは売り物ではないと早々に知らされ、まぁそれでも豆でも買って帰ろうか、とご主人の手が空くまで待ってみた。

ご主人、話を始めるやいなや、こちらの意図を察してくださり、各種ミルの特徴を分かり易く説明していただいた。さすがにプロだけあって、色々な器具を実際に使ってみている上での、その経験を惜しげも無く開示してくださる。こちらはそんなに時間とお金を費やすわけにもいかないので、ものすごく有り難い。

カフェ カホン 店内

このレベルに達している方だと、自分が到達したやり方に自信があり、ともすると独断的になりがちだが、このご主人にはそういうところが全く無い。

ワタクシ「ホントは時間をかけてカリカリ手で挽くからこそ楽しかったんですが、道具が良くないのもあって量が多いと作業になっちゃうんですよねぇ」

ご主人「楽しくやるのは大切です。楽するのは悪いことじゃありません。趣味なんですから」

ワタクシ「形から入るところがあって、喫茶店のような電動ミルの外見にも惹かれる」

ご主人「そりゃあ見た目で楽しくなるのも大切です」

といった具合で、なんだかこっちが正しいような気にさせてくれる ^^;

テイクアウト

結局、実際に彼が使ってみたいくつかの電動ミルについても特徴を教えていただき、腹の中では購入機種が決定。

我が家らしく牛乳たっぷりで飲むのに適した豆として、ブレンドとブラジルを200gずつと、かみさんはカフェラテ、ワタクシはケニア ワチュリという旬の、フローラル系というコーヒーをオーダーした。ケニア、ホントに香りが良く、スッキリして美味しかったです。

カフェラテはエスプレッソ用に豆を挽くところから目の前で見ることが出来る。これって意外とレア体験じゃないですか?

他のコーヒーとは違うマシンで細かく豆を挽き、それを抽出用の何というか知らないけど、器具に詰め込んで抽出。ここでの音はカンカンカン。

次にスチームドミルクのプシューーーーッ という音。

この音のコンボでワタクシ、不意にミスチルの『It’s a wonderful world』を思い出しました(あれはカプチーノでしたけど)。

以下、ご主人に礼を言って帰る間、ずっと脳内再生 ^^;

 

その深夜、日付が変わった頃にこれと決めたミルをポチり。

翌日、というかその日のうちに到着。相変わらずおかしいです、日本の物流。そこまで頑張っていただかなくとも……。

BONMAC BM-250N

写真には豆を受けるタンクの部分が抜けていますが、これはご主人のアドバイスに従って純正品を使わないため。材質的に静電気がひどく、豆が飛び散りやすいそうです ^^;

 

このミルで早速買った豆を使って、カフェオレを楽しんだ。まず、想像以上に静粛性が高い。また当たり前だがあっという間に挽ける。そして電動化の一番の望みであった、粒度の均一性にも満足。

結果、美味しいカフェオレをいただけるようになった。またコーヒーが楽しくなっちゃったなぁ。

 

ちなみにかみさんは、これで液体のコーヒーが出来るのかと思っていたレベルなので、今後もコーヒーを淹れるのはワタクシの仕事。かみさんにはリビングで待っていてもらうことになっております ^^;

御前埼灯台

「おまえさきとうだい」と打つと御前崎灯台と変換して

読みの修復「おまえざき」

とか出してくるATOK、うるさいです。

灯台は御前埼と書いておまえさきの読みが正しいんじゃ無いかな。御前崎市の公式ページでそう書いているんだから。

 

サテオキ。

今年も一基くらいは参観灯台を、ということで御前崎まで出かけた。

宿を予約した5月中旬時点はもちろん梅雨入り前で、今年の梅雨が異常に早く明けることなんて予想できていない。なので、大雨だったらつまんないね、などと言っていたが、現実は既に梅雨明けの後。とても熱い7月の初めになった。

御前埼灯台

見るからに低い(いや海から見たら十分なんですけどね)。今までの灯台の中でも初島灯台と同じくらいに低く見える。

今までに昇った参観灯台の高さを比べてみる。参考にしたのは燈光会のデータ。

初島灯台 16m

角島灯台 30m

出雲日御碕灯台 44m

潮岬灯台 23m

入道埼灯台 28m

御前埼灯台 22m

あれ? 潮岬ってこんなに低かったっけ?

日御碕が異常にキツかったのは覚えている。数字で見るとキツかったのも当然か。

昇ってなんぼです

まぁ、階段はどこも似たようなものです。

これがなんなのか、分からない

階段の一部に写真のような構造があったのだが、なんだか分からずじまい。

途中からキツくなるのもいつものこと

最後はいつも、梯子に近い角度になる。

そして一番最後が狭くて厳しめ。おそらく力士クラスだと通れない。

背負ったカバンが引っかかるくらいの狭さ

汗をかいて昇った先には、爽快感が待っている。快晴で良かった!

御前埼灯台からの眺め

途中まで緑色の綺麗な海。その先は青くなる。海岸は岩盤が露出しているが、その上に砂が堆積している感じでちょっと面白い。おそらく浜岡砂丘と同じように天竜川の砂が運ばれてきたんじゃないかな。知んないけど。

遠くに浜岡原発

灯台からは浜岡原発も見える。ちょっと霞んじゃってるけど。

このあとちょこっと寄り道してPR館を見学した。原発反対とか賛成とか以前に学ぶ姿勢は失いたくない。姿勢だけでも……。

 

御前埼灯台には実は、資料館がない。いや、有るように見えるのだが、ともかくやっていなかった。ちょっと残念。

代わりにこんなものが屋外に展示されている。こっちはお金を払わずとも見学できる。

レンガ積み二重構造

このままBBQができそう……。

レンガと伊豆石のイギリス積み

伊豆石? なにそれ。

伊豆石

ほう、伊豆半島で採れる石材ですか。江戸城の石垣のほとんどが伊豆石とな?

それは全く知らなかった。凝灰岩と言われると真っ先に生まれ故郷の大谷石を思い出すが、これは見た感じ、もっとずっと固そうだな。むしろ安山岩に見えますが……。

 

喜びも悲しみも幾年月

ワタクシが生まれる前の映画の碑も立っていた。タイトルこそ聞いたことがあるが、中身は全く知らない。調べてみると佐田啓二主演! 中井貴一のお父さんではないか。それしか知らない人ではあるが ^^;

 

とまぁ、これにて参観灯台めぐり第6弾、完了。

あまりの暑さに灯台のすぐそばに有る、八潮というお宿のカフェに立ち寄る。

八潮コーヒーの店長、チャチャさん

お店に入ると窓で猫さんが寛いでいる。店長だと書かれたパネルもあったので、様子を窺いながらすぐそばのテーブルについた。ふむふむ、チャチャさんというのか。

滅茶苦茶暑くなっていたので汗を拭き拭き、ホンジュラスをアイスにしてもらう。声をかけても薄目すら開けないチャチャさんであったが、肉球に触れようとするとすかさず猫パンチを繰り出してくる。しかし、爪を手入れされているのかそれともチャチャさんの意思なのか、まったく爪が出てこない、柔らかい猫パンチなのだ!

柔らかい猫パンチなんて攻撃じゃ無くてご褒美じゃ無いですか。

悪乗りして何発もご褒美を浴びました。

まるで付け足しのように書くことになってしまったが、ここのコーヒーは本格派。観光地のテキトーなお店ではなく、どこの街でやってもちゃんとしたお客がつくレベル。

オマケにチャチャさんの癒やしもある。

猫好きの方が御前埼灯台に行ったら八潮コーヒー、絶対のオススメです!

或る休日

今週のお題「サボりたいこと」

しかしもうサボった後である。

 

連休は暦通りに仕事をした。だが職場は6割くらいの出社率。やはりちょっと悔しい。

とはいえ、そもそも混んでいるときに大連休を取るよりは、何でもない週ナカに突然休みたくなるタチ。だからGW中は我慢して働いたさ。

というわけで仕事をサボってかみさんとお散歩へ。

武蔵野ふるさと歴史館

武蔵境の西の方にある博物館。ここで『武蔵野市の石造物』という展示をやっている最中なのを、インターネットミュージアムで知った。そのイベントの告知を見ると、御門訴事件の石碑の拓本が前面に出ている。いや、御門訴事件なんて割と最近知ったわけなんですけどね ^^;

時々行く園芸屋さんのすぐそばに、その石碑が有るわけです。何の石碑なのかと思ったら、御門訴事件という明治初期の事件に関わる石碑だったわけです。

  1. マンションから戸建に引っ越した
  2. 狭い庭にもなにか植物を……と思って何軒もの園芸屋さんを回った
  3. ある園芸屋さんが特に気に入る
  4. その園芸屋さんのすぐそばに何やら石碑が建っていることを知る
  5. 御門訴事件という事件の石碑であることを知る
  6. 何気なくどこか散策にちょうどいい博物館的なところはないものか、と探しているときにその石碑の拓本を展示している博物館を見つける

もうこれは運命なので、行くしか無いわけです。

 

館内の撮影は禁止では無いが、個人で楽しむ場合に限る、ということなので写真は割愛。だが、御門訴事件に関する展示は充実していて、十分楽しめた。この週末からは『武蔵野の異界』という企画も始まるようなので、もしかするとまた行くかも。

 

昼からは『ドライブ・マイ・カー』でも観ようか、と言うことになっていたのだが、どうも今ひとつその気にならない。そもそもハルキストでは無いし、3時間も座っていては絶対に途中で尿漏れを起こすに違いない。

「『ZAPPA』もいいかなと思ってるんだ」

と言うと、かみさんが「なにそれ、なんか聞いたことがある」と。

かみさんは元々洋楽なんか聴く人ではなく、フランク・ザッパを知っているとは思えない。だがかみさんの記憶を聞くうちに、伊坂の『ガソリン生活』に出てきたことを思い出した。確か、主人公である緑デミの隣家のクルマがザッパだったはず。持ち主の教授だか校長だかなんかがカーステでいつもフランク・ザッパをかけている、とかいう設定だった記憶。

そんなことで覚えるものなのか。すごいな、かみさん。

ザッパがどんな人か知りたいし、じゃあ映画はまた別の日に『ZAPPA』を観よう、とかみさん。かみさんがそう言う以上、そういうことになる。

 

それではせっかくの木曜日、いつものいづみやに行こう、ということで深大寺へ。

みよし珈琲のアイスコーヒー

何度も来ているいづみやだが、みよし珈琲さんは木曜日にしかやっていない。ついに飲むことができたアイスコーヒーは、ものすごくスッキリかつしっかり。これは美味しい!

ほうじ茶のシフォン

ホイップが甘くない。甘すぎないことで、シフォン自体の香りやコーヒーの風味の邪魔をしないということを実感。

 

小雨がパラついてきたので、これ以上の散歩は諦めて、帰宅することに。

途中に深大寺があるので、先日ウェブで見た可愛い元三大師を見ながら帰ることに。

 

調布市・深大寺の「角大師石像」が圧倒的にかわいい

見に行ったが確かに可愛かった。

元三大師(かわいい形態)

この写真だけだとそれなりのサイズに見えちゃうが、実際は膝下くらいの背丈。なのでますますかわいい。二百年ぶりというご開帳の時にも見に来たが、その姿は間違ってもかわいいものでは無い。姿だけではなく金輪際役満が上がれなくなりそうな名前(大三元がひっくり返ってるじゃん?)も怖い。なぜここだけかわいいモードに?

このあと、いつもは通らないさらなる裏側へと進んでみると、驚いたことに中西悟堂の胸像が!

野のものは野に置け

まぁ中西悟堂がいっときこの深大寺の僧だったことは知っていたけど、こんな奥の方にひっそりと佇まれていたとは。ここに詣でなかったから最近鳥の運を落としていたのか……。そういえば、キビタキの声を聞いたのは、このすぐそばの林だった。キビタキは詣でていたというのか。なんたる不覚!

 

というズル休みの一日でした。