粥村で聞いた話

鳥を見たり見なかったり食べちゃったり

御前埼灯台

「おまえさきとうだい」と打つと御前崎灯台と変換して

読みの修復「おまえざき」

とか出してくるATOK、うるさいです。

灯台は御前埼と書いておまえさきの読みが正しいんじゃ無いかな。御前崎市の公式ページでそう書いているんだから。

 

サテオキ。

今年も一基くらいは参観灯台を、ということで御前崎まで出かけた。

宿を予約した5月中旬時点はもちろん梅雨入り前で、今年の梅雨が異常に早く明けることなんて予想できていない。なので、大雨だったらつまんないね、などと言っていたが、現実は既に梅雨明けの後。とても熱い7月の初めになった。

御前埼灯台

見るからに低い(いや海から見たら十分なんですけどね)。今までの灯台の中でも初島灯台と同じくらいに低く見える。

今までに昇った参観灯台の高さを比べてみる。参考にしたのは燈光会のデータ。

初島灯台 16m

角島灯台 30m

出雲日御碕灯台 44m

潮岬灯台 23m

入道埼灯台 28m

御前埼灯台 22m

あれ? 潮岬ってこんなに低かったっけ?

日御碕が異常にキツかったのは覚えている。数字で見るとキツかったのも当然か。

昇ってなんぼです

まぁ、階段はどこも似たようなものです。

これがなんなのか、分からない

階段の一部に写真のような構造があったのだが、なんだか分からずじまい。

途中からキツくなるのもいつものこと

最後はいつも、梯子に近い角度になる。

そして一番最後が狭くて厳しめ。おそらく力士クラスだと通れない。

背負ったカバンが引っかかるくらいの狭さ

汗をかいて昇った先には、爽快感が待っている。快晴で良かった!

御前埼灯台からの眺め

途中まで緑色の綺麗な海。その先は青くなる。海岸は岩盤が露出しているが、その上に砂が堆積している感じでちょっと面白い。おそらく浜岡砂丘と同じように天竜川の砂が運ばれてきたんじゃないかな。知んないけど。

遠くに浜岡原発

灯台からは浜岡原発も見える。ちょっと霞んじゃってるけど。

このあとちょこっと寄り道してPR館を見学した。原発反対とか賛成とか以前に学ぶ姿勢は失いたくない。姿勢だけでも……。

 

御前埼灯台には実は、資料館がない。いや、有るように見えるのだが、ともかくやっていなかった。ちょっと残念。

代わりにこんなものが屋外に展示されている。こっちはお金を払わずとも見学できる。

レンガ積み二重構造

このままBBQができそう……。

レンガと伊豆石のイギリス積み

伊豆石? なにそれ。

伊豆石

ほう、伊豆半島で採れる石材ですか。江戸城の石垣のほとんどが伊豆石とな?

それは全く知らなかった。凝灰岩と言われると真っ先に生まれ故郷の大谷石を思い出すが、これは見た感じ、もっとずっと固そうだな。むしろ安山岩に見えますが……。

 

喜びも悲しみも幾年月

ワタクシが生まれる前の映画の碑も立っていた。タイトルこそ聞いたことがあるが、中身は全く知らない。調べてみると佐田啓二主演! 中井貴一のお父さんではないか。それしか知らない人ではあるが ^^;

 

とまぁ、これにて参観灯台めぐり第6弾、完了。

あまりの暑さに灯台のすぐそばに有る、八潮というお宿のカフェに立ち寄る。

八潮コーヒーの店長、チャチャさん

お店に入ると窓で猫さんが寛いでいる。店長だと書かれたパネルもあったので、様子を窺いながらすぐそばのテーブルについた。ふむふむ、チャチャさんというのか。

滅茶苦茶暑くなっていたので汗を拭き拭き、ホンジュラスをアイスにしてもらう。声をかけても薄目すら開けないチャチャさんであったが、肉球に触れようとするとすかさず猫パンチを繰り出してくる。しかし、爪を手入れされているのかそれともチャチャさんの意思なのか、まったく爪が出てこない、柔らかい猫パンチなのだ!

柔らかい猫パンチなんて攻撃じゃ無くてご褒美じゃ無いですか。

悪乗りして何発もご褒美を浴びました。

まるで付け足しのように書くことになってしまったが、ここのコーヒーは本格派。観光地のテキトーなお店ではなく、どこの街でやってもちゃんとしたお客がつくレベル。

オマケにチャチャさんの癒やしもある。

猫好きの方が御前埼灯台に行ったら八潮コーヒー、絶対のオススメです!