東京の多摩地区、昭島市というところにモリタウンという、青梅線沿線ではそれなりに名の知れた商業エリアがある。たまたまそこでかみさんと待ち合わせに30分ほど時間があったので、聞き慣れない名前の喫茶店に入ってみた。
名前は倉式珈琲店。名称も店構えも、なんとなくコメダとか星乃珈琲店とかの類いだという感じで、あまり興味を感じる店では無い。この商業エリアには少なくとも数ヶ月に一度は買い物に寄るのだが、その存在にこの時初めて気づいた、という感じ。まぁ後から調べてみるとちょうど1年前にオープンしたばかりなので、注意力散漫なワタクシとしてはそんなものかもしれない。
ともあれ、座ってコーヒーが飲めればいいや、という感じで入った。
メニューを見ると、ストレートコーヒーの種類がけっこう豊富。そしてオーダーごとにサイフォンで淹れる、ということがメニューに書かれている。酸味好きのワタクシにとって安定のコロンビアをオーダーしてみた。
運ばれてきたのがこちら。
なんと! サイフォンのままで運ばれてくるのですな。これにはちょっと、驚かされた。
カップに2杯分のコーヒー。420円ってなんかすごくお得感……。そして味も悪くない。世間の評価はどうか知らんけど、ワタクシとしては(このお店、アリだな……)という感想となった。店内は買い物中のおばちゃんやおじちゃんが休憩している感じなんだけどね ^^;
帰ってから調べると、サイフォンは普通のドリップ式よりも短時間で出るので、豆を多めに使うし雑味が出にくいという。だからけっこう美味しかったのかと納得。なお、倉式珈琲店はサンマルクの系列であった。サンマルク、あまり入ったことが無いからよく知らんけど。
ところでサイフォンは家庭でも出来るのかと調べると、それなりに器具が売られている。そして熱源に色々工夫があり、アルコールランプというなにやら魅力的な言葉もちらほらと見え、なにより見栄えが良くてインテリアとしても悪くない。そして値段もそんなに高くも無い。これ、買っちゃおうかな……とか調べると、結局フィルタにはネルを使うようだ。ネル……。手入れが大変なことは過去にネルドリップを試したので知っているし……。インテリア的にいいなと思った水出しコーヒーの器具とか、ホコリを被っているし……。
結局、かみさんに説明して、あえなく撃沈。というわけで、とりあえずサイフォン導入は泡沫の夢と消えたのであった。