おまえさんの住まいの近くで、クルマが停めやすくてちょっとステキなメシ屋はないか、という親父の主観への理解度を含んだ無茶な質問を息子1号に浴びせてみた ^^;
数分間しか与えられていない猶予の中、彼がひねり出した洋食屋さんが『洋食 ホクエツ』だった。
場所は、大田区は大森、産業道路(国道131号線)沿い。お店の駐車場は無いが、すぐそばにリーズナブルなコインパーキングが有る。
ひどい行列ができているというわけでは無い。しかし絶えず数組が店外で待っている状態だった。繁華街とは言えない街道沿いの小さなお店としては、なかなかの繁盛っぷりに見える。
そしてガラス窓から垣間見える雰囲気からして、既に昭和の洋食屋の匂いがプンプンと漂ってくる。
ほんの10分か20分待った後、店内に案内される。
店内は思った通りのレトロ感、といってもワタクシたち夫婦にとっては馴染みの世代感。そうだな、昭和50年代の雰囲気……だろうか。ウェブでチラ見したところに拠れば、昭和35年創業とあった。
サービスセットというのを、3人それぞれ頼んでみた。
割り箸のデザインからして、昭和を感じる。スティックシュガーが2本付いてくるのも世代なのか? ^^;
さて、メイン。
ワタクシのチョイス。まさしく、まさしく街の洋食屋さんの味!
付け合わせのキャベツにも、セットのサラダにも自家製のドレッシングがかかっていて、これも美味しい。ドレッシングは販売もしているようで、容器を綺麗に洗って持参しているドレッシングリピーターの常連さんも居た。
さっくり衣のカツとソースは、とんかつではなくてやっぱり洋食屋さんのポークカツレツと呼ぶに相応しい。満足のお味。
こちらはかみさんのオーダー。いつもなら一口もらうのに、なんか必死で自分のを喰ってて、もらうのを忘れた ^^;
息子1号が選んだのは厚みが素晴らしいポークソテーだった。もらってないけど。
これは思った以上にステキなお店だった。街の洋食屋さんと呼ぶに相応しいお店は、時代とともに減ってきているように感じる。このお店にはずっと残っていて欲しいし、自分の街にもこんなお店はないものか、と感じてしまうお店だ。
そういえば正直さんぽのステッカーつき色紙もあったし、ずいぶんメディアに取り上げられているお店でもあるようだ。
そして親父の主観を見事に理解していた息子1号、あんた、エラいな ^^;
またここに息子1号とともに来る機会があるといいなぁ。