まだちょっとワンコと出かけられない。しかし、そうであればワンコを連れ込めないお店に入るチャンスとも言える。
九つ井、ニコタマの高島屋の本館から道を挟んで向こうに見える、蕎麦のお店。というものの、入ったことが無い ^^;
今回、そのニコタマのお店ではなく、本店に行ってみることにした。本店は大船の近く、家から近いとはとても言えないが、ちょうど鎌倉に用があったのでそれに絡めて寄ってみた。
このお店、ワタクシの狭い知識でいうと、八王子の山奥にある『うかい 鳥山』と同じテイストの、隠れ里風な造りをしている。
予約していることを告げると、若い衆(何様の言い方だ)が里の中を案内してくれる。
階段を昇り、けっこうな坂を越えていく。
ときどき、面白い置物が飾られている。
なんか可愛い。小洒落ているだけではなく、面白いセンスの造形が多い。
使わせていただいた離れ。写真は食べ終わったあとですけど ^^;
今回は、そば懐石をいただいた。ちょっとムリしています。
付出しはこんな感じ。ジャガイモのソースが美味しかった。
このお店、毎月懐石の料理が変わるようですが、それだけではなく仕入れの関係とかで、お品書きに書かれているモノと違うモノが入ってくるようです。
一番手前の、お煎餅みたいに見えるのが、鶏レバー燻製のそば板添え。これが珍味。もう一度食べたい。
マグロの赤身が旨い!
黒毛和牛のヒレ肉。空豆とどこだったかな、九州の方の鶏 ^^;
空豆、悪くないっすね。こういう食べ方、初めてでした。
これもお品書きにない、追加メニュー。パリパリにくっついて揚がったお蕎麦を割り、かき混ぜて食べてくださいと、言われるままに混ぜたら、色々な薬味とドレッシングが混じり合って、とても美味しい。
そうこうするうちに、お肉が焼ける。
A5の霜降りとかとは違う。脂がジュワッとくるわけではなく、しっかりと肉の味。それでいて信じられないくらいに柔らかい。ちなみに高い方のそば懐石コースだとこのお肉がより大きくなるそうです。
しかしワタクシたちアラ還にとっては、肉はこのくらいで十分。
サーモンのいそべ焼き。これも脂の少ない部位で、しっかりサーモン。
写真以外にも料理はあって、お口直しの「大根のジュース」にも驚かされた。大根と炭酸と砂糖とレモンで作っているとのことだったが、とてもさっぱり、とは言っても大根おろしのさっぱりとは全然違います。言われなければ何のジュースか分からない。
さて、懐石ではあるものの、本質は蕎麦屋なのである。お蕎麦、待ってました。
いやあああああ、ひっさしぶりに本当に美味しい蕎麦をいただきましたよ。蕎麦、つゆ、蕎麦プラスつゆ。完璧なハーモニー。これは美味い!
ああ、この蕎麦を食べるためのコース料理だったんだ、と思える蕎麦。絶品。
これはまたいつか行かなくては。鎌倉に用事を作ろうか ^^;